医学生との共同学習会
2022年度
10月・12月医学生のプレつどいオンライン 開催
2022-12-11
10月2日(日)に、全日本民医連企画「10月プレつどい」がZoomにて開催され、150名を超える医学生や医師、職員が参加しました。
当日は『外国人医療』をテーマに、神奈川県にある港町診療所の沢田貴志医師より講演をしていただきました。沢田医師からは「日本人か否かで住民を選別していては、感染症対策は成り立ちません。なぜなら感染症は人を選ばないからです。また、外国人の人権を軽視することは、日本における人権感覚の麻痺と、国際社会からの孤立に繋がります。日本を守り、成長させるためにも、外国の方に向ける医療は重要なのです」とメッセージがありました。
また、12月11日(日)には「12月プレつどい」がZoomにて開催され、学生・医師・職員合わせて160名が参加しました。
当日は『戦争と憲法-なぜ医療者が戦争に反対するのか-』というテーマのもと、城北病院の柳沢深志医師と長野中央病院の光武鮎医師の2名から講演をしていただきました。
柳沢医師からは、「”ヒポクラテスの誓い”に照らして言えば医師の使命とは、患者の健康と生命を第一とすること、患者を差別しないこと、いかなる強圧にあおうとも人道に反した目的のために知識を悪用しないことである。”戦争”は人々の生活と人権に多大な影響を及ぼし、いのちと健康を阻害するものに他ならない。だからこそ民医連は、いのちを脅かす戦争政策に反対し、憲法を守り平和で安全な社会を目指す国へ転換することを訴えている」と話がありました。また、光武医師からは「『放射能の前で医学は無力であった。治療できなければ予防しなくてはいけない』という言葉を聞いたとき、予防医療としての核兵器廃絶があるのだと知った。米プリンストン大学のシミュレーションでは、1発の核兵器の発射が数時間で世界的な全面核戦争へ発展し、9千万人以上が死亡することが予測されている。私は反核医師の会に参加しているが、過去の積み重ねに自信を持ちながら、小さなステップでの進歩を大事に活動を続けている。すぐに結果が出なくても絶望しないことが大切だ」とメッセージがありました。
2022年度 第2回医系学生ミーティング 開催(講師:理学療法士)
2022-10-17
10月17日(月)に、今年度2回目となる「医系学生ミーティング」をZoomにて開催しました。今回は「リハビリテーション技師から見た患者中心の医療」をテーマに、至誠堂総合病院 理学療法士 多田勇貴氏から講演をいただきました。多田氏からは、患者と家族の希望が異なる状況でリハビリを進めていくことの苦悩について、例を出しながら分かりやすくお話ししていただきました。
講演後は現役のリハビリ職員の方を交えながら、グループワークを行いました。「自分が患者さんならどうするか?」「自分が専門職ならどうするか?」という様々な視点から、複数の事例について話し合いました。また、グループワークに参加していただいた職員の方からは、「持ち時間のほとんどを患者さんとの会話に費やすのがリハビリ職です。どの職種であっても、患者さんから”この人なら話してもいいかも”と思ってもらえるような関係をつくることが大切になります」というメッセージをいただきました。
2022年度 第1回医系学生ミーティング 開催(講師:義肢装具士)
2022-07-05
7月5日(火)にZoomを活用し、今年度初となる医系学生ミーティングを開催しました。義肢装具士の植松茂也氏を講師にお招きして、「患者中心の医療~義肢装具士の視点から~」と題して講演をしていただき、医系学生(医学生・看護学生・薬学生・リハビリテーション学生)19名が参加しました。
植松氏からは「自分の作ったものが常に患者さんのそばに寄り添い続け、生活を支え続けていくのが義肢装具士です。皆さんは学生時代に“こんな医療者になりたい”、“こんな医療がしたい”といった様々な夢を抱くと思います。その夢を、十年後や二十年後も持ち、目指し続けていることが一番大事だと思っています。自分たちは毎日何人もの患者を診ますが、患者にとって、自分たちはたった一人なのだということを、どうか忘れないでください」とお話がありました。
Min-iren Festival ONLINE(6月医学生のつどい)開催
2022-06-25
6/25(土)に全日本民医連医学生新歓企画「みんフェス」が Zoom を活用して開催されました。当日は、総勢 170 人を超える全国の医学生や医師、職員が参加しました。
学習講演では、宮崎の民医連病院で働く山下 さくら医師から、「 “どんな医療者になりたいか”は、人との出会いや時代の流れによって変化するものだと思っています。それでも自分の根本的なところは大事にしたいというのが私の考えです。今まで参加した奨学生活動やつどい、医ゼミなどの活動は本当に楽しいものでした! 今まで自分が起こした行動や、誰かと結ぶことのできた縁が、今に繋がっているのだと思っています」とお話がありました。
学習講演では、宮崎の民医連病院で働く山下 さくら医師から、「 “どんな医療者になりたいか”は、人との出会いや時代の流れによって変化するものだと思っています。それでも自分の根本的なところは大事にしたいというのが私の考えです。今まで参加した奨学生活動やつどい、医ゼミなどの活動は本当に楽しいものでした! 今まで自分が起こした行動や、誰かと結ぶことのできた縁が、今に繋がっているのだと思っています」とお話がありました。
講演後は現役医師も交えながら学生同士でディスカッションを行い、「どんな医師像を目指したいと思うか」や「理想の医師になるために、学生時代にどんなことへ取り組みたいか」について話を深めました。
「東日本大震災を知る」震災語り人(かたりべ)口演企画 開催
2022-05-28
5/28(土)に「東日本大震災を知る」震災語り人(かたりべ)口演企画を開催し、15名の医系学生が参加しました。”福島原発事故とその後の福島の人々の歩み”と今年度の特別学習テーマとし、福島第一原発事故の被災者の方から口演をしていただきました。
震災から11年が経った今でも、帰郷がかなわない方や、故郷へ戻っても自分の望む生活を送ることができない方がいます。実際に避難生活を送った方のお話を伺って、被災者の方々の想いや願いへ、改めて思いを巡らせた2時間でした。
山形県民医連では、今後も医師を目指す学生の皆さんへ向けて、東日本大震災について深く学ぶことができるような学習会を企画していく予定です。