山形県民医連(山形県民主医療機関連合会)は、民医連綱領にもとづいて無差別・平等の医療と福祉の実現をめざして活動しています。

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鶴岡協立病院医師

 
 
Q1.先生の専門分野は?
  国立精神神経センターで小児神経の分野を研修させてもらいましたので、専門は小児神経ということになります。しかし、最近は小児精神的な患者さんが多くなっています。
 
Q2.不登校など「こころの問題」に取り組むようになったきっかけや、いきさつなどをお願いします。
  研修で、障害児や発達障害、自閉症、ADHDなどを勉強してきました。また、極小未熟児も診てきたわけですが、、当時は「インタクトサバイバル」を目指すということで、そうした未熟児を「無傷で、障害を残さない」ということでがんばっていたわけですが、数年後の経過をみてみると、やはり何らかの障害をもっていることが多いことがわかってきました。そうしたこどもたちのフォローが必要だと思ったことがひとつ。
  それから、鶴岡に戻ってきて、日常は圧倒的に感染症の患者さんが多いわけですが、こころの問題を抱えているこどもたちもまた、たくさんいることがわかりました。こうした分野はカウンセリングなど時間はかかるけれども収入には結びつかず、通常の外来ではじっくりと話を聞ける状況ではないので、外来の後にお話を聞いたり、専門外来を始めるなどして徐々に取り組んできました。
  学校の先生にこちらから連絡をとってお話を聞いたり、「授業参観」させてもらってこどもの様子をみさせてもらたりもします。庄内地域の小学校にはほとんど出向いたことがあります。こどもは病院と学校と家庭では、まったく違った振る舞いをすることもあります。親と学校の先生と小児科医が認識を一致させることがとても大切です。
 
Q3.苦労話などありますか?
  ADHDや不登校など、今は情報過多なほどに取り上げられていますが、私が取り組み始めた頃は、社会的にあまり「触れられたくない」「触れたくない」という風潮もあったように思います。不登校についても「登校拒否」という認識が強くて「本人も行きたいのだがいけない」ことが理解されなかったり、こどもの心を知ろうとしないことなどもありました。
 
Q4.ADHDやLD(学習障害)について、もう少し詳しくお願いします。
  原因が詳しくわかっておらず、決定的な治療法もありませんので、それぞれのこどもに応じた個別の対応、バックアップが必要です。去年から年8回ほどの学習会を父母の方々や学校の先生、行政の皆さんとやってきまして、近年NPO法人を立ち上げました。法人の名前は「庄内アインシュタインの会」です。天才アインシュタインもLDであったといわれています。ADHA児・LD児はまさに「天才の卵」であるという発想からの命名です。
 
Q5.いまどきの「子育て」について、いかがですか?
  子育てにまつわる情報が氾濫している一方、核家族化がすすんで、身近な人からのアドバイスがない状況で、親が迷っていることが多いですね。「おばあちゃんの知恵袋」が活かされないのは残念です。
  近所の子供が4ヶ月で首が据わったのに、うちの子供はまだ、だとか、上の子は8ヶ月で歩いたのにこの子はまだ歩かない…などと、何かと比較して不安になる親もいます。「そんなことなんで病院で聞くの!」と思うこともありますが、親も困っているので、親をどう支えるかということが、小児科としては大切ですね。
  いわゆる「虐待」についても、虐待自体は防ぐべきことであり注意が必要ですが、虐待してしまう親自身の多くが、かって虐待を受けていたとか愛された経験がないなどの側面があることもふまえなければなりません。親をどうフォローしていくかが大事です。「子育て」をしながら親も成長するという視点も大切です。
 
Q6.産婦人科との連携について、お願いします。
  産前から関わったり、帝王切開は必ず立ち合いますし、新生児は小児科でみています。よく連携できていると思います。
 
Q7.最後に医学生へのメッセージをお願いします。
  「こどもはおもしろいよ」ということです。こどもの発達はダイナミックです。
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