山形県民医連(山形県民主医療機関連合会)は、民医連綱領にもとづいて無差別・平等の医療と福祉の実現をめざして活動しています。

山形県民主医療機関連合会
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本間病院医師

 
 
Q1.近年医療事故の報道が目立っていますが?
  そうですね。患者さんの取り違えや最悪の場合死亡に至るなど、重大な事故が報告されています。患者さんから見れば「なぜ、こんな事故がおきるのか」「病院はどうなっているんだろう」「改善の努力はされているのか」など、疑問や不安感と不信感がつのっている状態ではないかと思われます。医療に従事する側からすれば、日夜、患者さんの生命を守り「秒息を治し、少しでも苦痛を和らげたい」と願っているのであり、みずからの手で生命を傷つける行為は心を切り裂くような自己矛盾です。
  医療事故が大きくとりあげられ、国民的な関心をよんでいる背景がいくつかあると思います。
  ひとつには、医療事故そのものが「増加している」傾向にあることです。直接的に医療事故を正確に把握されたデータはありませんが、医療提訴の数やいくつかのアンケート調査などで「増加」の傾向が指摘されています。
  次に患者さんや家族の方々の、「医療の主体者」としての意識の向上があります。
  そして、その反面、医療者側の「医療の公開性」が遅れていることがあげられます。いずれにしても、今、医療会全体が大きな変革を求められているのだと思います。
 
Q2.改善策はいかがですか?
  まず、実態を把握することが大切です。山形県民医連としても、全国の民医連の緊急提言を受けて、緊急課題として「医療の安全性、医療事故に対する基本方針」を策定し、「体制づくり」「全職種での学習・討議」「マニュアルづくり」などをすすめ、ニアミスも含めた報告をまず徹底することとしています。当院でも、かっては医療事故防止対策委員会が1ヶ月に1回で済んでいたものが、報告書を徹底させたことで毎週開催しないと間に合わないほどになっています。これらの分析にもとづいた対策をリアルタイムにすすめることが重要です。
 
Q3.医療事故についての医療従事者の側のとらえかた・考え方も重要ですね?
  「あってはならない」から「おこりうること」へ、「誰がおこしたか」ではなく「なぜおきたか」という観点で事故分析し、作業手順を見直すことが必要です。
 
Q4.研修医が関連する事故についても取り上げられていますが?
  研修医が単独で診療している場面が問題になっているわけですが、指導医の配置や時間保障など体制がとられてこなかったことが問題で、医師の教育・研修のあり方としての大きな配置が迫られている問題です。
 
Q5.医療従事者の人員体制についてはいかがですか?
  根本的な問題としては見逃せません。医療内容は高度化しているのに、国の医療政策でなお、人員体制が低く抑えられており、医療従事者自体が「安全に」「健康に」働けないでいる現実があります。
 
Q6.事故防止における「患者さんとの共同」については?
  患者さんは医療の主体者であり、自分の療養にもっとも関心があり、くわしい存在です。患者さんから「その点滴はいつもと違いますね?」と率直に言っていただけるような信頼関係が基本になります。当然ながら、医療従事者は十分な説明など「情報開示」、「インフォームドコンセント」をこれまで以上にすすめていくことが基本になります。
 
Q7.今日は重いテーマでしたが、最後に医学生へのメッセージをお願いします。
  医療界への厳しい視線が注がれる中でも、目標となる医師像を患者さんの立場に立って考えていけば頑張れるのではないでしょうか。患者さんもそのような医学生を応援してくれると思います。
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